• HOME
  • お知らせ
  • Mori:toロッキングチェア制作秘話その2-「木取り」
おしらせ

Mori:toロッキングチェア制作秘話その2-「木取り」

前回のMori:toロッキングチェアの制作秘話に続き、今回はロッキングチェアの木取りについて紹介してきたいと思います。

木取りとは

制作における木取りとは製材された板 材から無駄なく必要な寸法を切り出す作業のことを言います。
木のものづくりの中で一番難しいのが材料選びと言われるほど木取りとは製品を制作するうえで欠かす事の出来ない重要な作業となっています。

ロッカーの木取り

ロッキングチェア各部の木取り

①ロッカーの木取り
ロッキングチェアの木取りで比較的難しい部材はロッカーと言われる弓なりのパーツです。これは弓なりになっている分、見た目以上に巾の広い材料が必要になります。巾が広く長い材料から弓なりの部材を取り出すには最終的な形をイメージして節や割れなどの欠点を上手く避けながら歩留まりよく木取りを行います。また、木目は目切れを起こさないように板目を選んでいます。

②座板の木取り
座板の木取りでは加工の際に逆目が起きないように木目の方向を見極めながら板を並べて接着しています。また、この部分には手触りの柔らかなクリの材料を使用しています。座板以外の部材には硬くて丈夫なコナラを使用しています。

座面の木取り

③幕板・笠木の木取り
前回の構造の紹介では、ロッキングチェアの幕板に蟻桟を用いていると紹介しましたが、この幕板についても蟻の部分は目切れを起こさないように板目を選んでいます。
アームの部分については左右で違和感が出ないように同じ材料から木取りを行うようにしています。また、この部分は木目が綺麗なものを時間を掛け選び出しています。 笠木の場合は曲木加工の為、曲木に適した目切れのない材料を選んでいます。

幕板・笠木の木取り
目切れについて

商品情報

Mori:toロッキングチェア

Mori:to ロッキングチェア
[サイズ]
幅70×奥行87×高さ110cm(座面の高さ35cm)
[材 種]
(座面)国産クリ/(笠木・脚・その他)国産ナラなど
[仕上げ]
植物性オイル(ナチュラル)
[重 さ]
約10kg

商品情報を見る

⼀覧へ戻る