
木組み特集として、前回ご紹介した蟻桟(ありざん)に続き、今回は天板と脚の接合に適した工法「ほぞ組み」についてご紹介します。
「木組み」は、木のみで部材を組むことで、のちのちメンテナンスが可能であり、”100年使える家具”を目指すうえで最も適した工法です。
ほぞ組みとは
ほぞ組みは、ほぞ⽳(凹部)をほぞ(凸部)に差し込むことで、材を強固に接合する工法です。強固な接合ができ、材のねじれなどを防ぐ効果があります。木造建築にも使われている、最も⼀般的な木組みの技術でもあります。

オークヴィッジでは、テーブルやチェアのなどの、脚部や貫(ぬき)※といった強度を求められる箇所に、適切なほぞ組みを用いています。
テーブルの場合、天板と脚の接合には「ほぞ」と「ほぞ穴」による木組みを用います。ネジや釘に頼った接合は金属がさびると強度が低下し、修理も容易ではありません。
木の弾力を利用して、「ほぞ」と「ほぞ穴」の取り合いを少しきつめに加工し、丈夫に組むこの工程は、「100年使えるモノ造り」には欠かせないものです。


貫と脚部の加工は、目立つ部材ではありませんが、ぐらつきのない家具を造る上で重要な工程です。

ほぞ組みの使用例

オークヴィレッジの代表的なダイニングチェア「Swallowチェア」にも、座下の貫に強固な2枚ほぞを用いています。
長年の使用でもぐらつくことがほとんどなく、販売から10年以上経過していますが、修理の依頼がほとんどないほど頑丈です。

商品情報
オークヴィレッジでは、テーブルの他に、折りたたみ小机などの小さな家具にも、ほぞ組みを用いています。
テーブル
チェア
デスク
ソファ