オークヴィレッジ 緑の国2020 環境経営宣言
当社独自のSDGs(持続可能な開発目標)の取組みとして、「オークヴィレッジ 緑の国 2020 環境経営宣言」を2020年2月27日に決議いたしました。
私たちの創業以来の目標である「持続可能な循環型社会の実現」を目指し、様々な活動を推進してまいります。
1 森林環境保全活動の実施
適切な保全活動を行うことにより、森林の健全化をはかり、事業活動で排出される二酸化炭素のオフセットを目指します。
2 6次産業化の推進と地方創生への貢献
自社の森林資源を有効活用した商品を開発し、6次産業化を推進します。また、地方の意欲ある林業者との協力のもと地域森林資源を使ったモノ造りで地方創生に貢献していきます。
3 国産材を活用したモノ造り
針葉樹、広葉樹共に日本で育った木を、適材適所に活用したモノ造りを行います。
4 自然エネルギー活用の推進
自然エネルギーの活用を推進し、化石燃料の使用量を削減します。
5 石油系プラスティック使用ゼロ
製品パッケージや輸送用梱包資材において石油系プラスティックの使用ゼロを目指します。
製品パッケージのプラスティック製窓を見直しました。
脱炭素経営に向けて
脱炭素経営に向けて
オークヴィレッジは1974年の創業以来、「100年かかって育った木は100年使えるものに」、「お椀から建物まで」、「子ども一人、ドングリ一粒」、という経営理念の下、木という再生可能資源を使って家具の製造や木造建築事業を行ってまいりました。この度2022年度から2024年度までの3か年の中期経営計画を策定しましたが、その中で2024年度までに事業活動で排出するCO2をゼロにする「脱炭素経営目標」を設定しましたので、今後その実現に向け以下のようなCO2削減活動を推進してまいります。
1 年間排出量を把握する
脱炭素経営の第1歩は、自社で年間どのくらいのCO2を排出しているかを把握することです。2021年度の実績では、木材加工、空調・照明用の電力で82トン、木材乾燥、暖房用の灯油で39トン、車両用の軽油・ガソリンでそれぞれ41トンと60トン、全社合計で222トンのCO2を排出しています。(右表・円グラフ)
排出しているCO2量を把握することから始めました。
2 CO2排出削減策
(1)CO2フリー電力の調達
当社のCO2排出源で最も大きいのが電力ですが、2021年4月よりバイオマス発電由来の電力供給に取組むE社と調達契約を締結した結果、高山本社での電力使用によるCO2発生はゼロにすることができ年間72トンのCO2を削減できました。(右側上部の表)
(2)太陽光発電
太陽光発電は発電した電力を自家消費あるいは売電することにより、化石燃料を使った電力を削減する効果があります。高山市内で10キロワット位の太陽光パネルで年間7.7トンのCO2削減効果があることが実証されているので、2022年度以降、毎年10キロワット位の太陽光パネルを設置していく予定です。
(右側下部の表)
(3) 自社林によるCO2吸収と自社林拡大計画
当社は、飛騨高山の市街地から⻄へ10kmほどに位置し標高720m、周囲を豊かな広葉樹の森に囲まれており、5.8ヘクタールの山林を所有しております。その山林のCO2吸収量は、岐阜大学流域圏科学研究センターの高山演習林(標高1,400mの原生林)でのCO2吸収量測定値を参考に、1ヘクタール当たりのCO2吸収量を年間約9トンとしました。現在5.8ヘクタールの山林で年間52トンのCO2を吸収していますが、2024年度までに12ヘクタールまで拡大し、年間のCO2吸収量を108トンまで増やすことで、CO2排出実質ゼロの目標達成を目指します。