会社情報

国産材有効活用/地域活性化

森林⼤国と⾔われる⽇本は国⼟の約7割が森林に覆われています。
私たちは⾝近で豊富な森林資源を⾐⾷住の全てに様々な形で取り込みながら暮らしを営んできました。また、そこにまつわる経済活動も永く地域を⽀えてきました。
しかし戦後、⾼度成⻑期を境に国内で消費される⽊材の多くを輸⼊で賄うようになり、結果的に⼈と森の有機的なつながりである⾥⼭⽂化の循環が途切れてしまいました。

with LOCAL WOODS〜地域森林資源とともに〜

私たちは、地域の⼈と森林資源の今⽇的な循環を再構築することが、時を追うごとに深刻さを増す地方の⼈⼝減少、地域経済の縮⼩など⽇本が抱える構造的な問題を解決⽅向に導く、現実的かつ具体的な解となりうるものと考えています。45年以上に亘り培ってきたモノ造りのノウハウと、林業分野での6次産業化のスキームを駆使し、その地域でのみ実現可能な、素材調達から商品開発、製造、流通までの事業モデル構築を通じて、地域経済と⽇本の森林を共に豊かにすることを⽬指しています。

導入事例

群馬県 みなかみ町

オークヴィレッジ株式会社と群⾺県利根郡みなかみ町は、2018年12⽉9⽇、林業の六次産業化および地域活性化を⽬指し、包括的連携協定を締結しました。
本プロジェクトは、2017年6⽉に「ユネスコエコパーク」(※1)に認定されたみなかみ町が推進する、「⾃伐型林業」(※2)の整備の過程で伐り出される広葉樹を、⽊材としてオークヴィレッジが活⽤し、製品づくりと市場への販売を⾏うものです。それにより同町内の森林整備を後押しし、さらに地域材を活⽤した⽊育事業を推進するなど、ハードとソフトを融合させた林業の六次産業モデルの確⽴を⽬指します。また、両者がこの先駆的取り組みを情報発信することで、国内全体の森林関係者のモデルとなり、様々な森林改善に波及することを視野に⼊れています。両者はユネスコエコパークの理念のもと、地域産広葉樹の有効活⽤と、「林業」「産業」「地域」の3つを繋ぐ事業モデルの確⽴を⽬指します。

※当社は、国が平成22年に制定した「6次産業化法(地域資源を活⽤した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林⽔産物の利⽤推進に関する法律)」の認定事業者です。(平成27年認定)

  1. ※1 ユネスコエコパーク
    正式名称は「⽣物圏保存地域(Biosphere Reserves: BR)」。「⾃然と⼈間社会の共⽣」を実践するモデル的地域でありユネスコが認定する。豊かな⽣態系や⽣物多様性を保全し、⽂化や経済・社会的にも持続可能な発展を⽬指す。現在⽇本国内に9箇所。
  2. ※2 自伐型林業
    採算性と環境保全を⾼い次元で両⽴する、持続可能な⽐較的⼩規模の森林経営。
調印式にて
鬼頭春二 みなかみ町長(左)・上野英二社長(右)

プロジェクト概要

この取り組みは「林業」「産業」「地域」の3つの要素から成り⽴ちます。

  • 林業
    ⺠有林13,437ha(町有林397ha+⺠有林13,040ha)の中にモデル地区を設け、⾃伐型の施業を⾏いながら、針葉樹と広葉樹が混交する健全な森林づくりを進めます。
  • 産業
    択伐施業により伐り出された、広葉樹を使った⽊⼯製品を開発・製造、市場への販売を⾏います。
  • 地域
    ⾃伐型林業の実践を通じ、技術や⽂化を継承する⼈材を育成します。「地産地消型」⽊製品による⽊育事業を通じ、地域独⾃のアイデンティティを醸成します。
上⽑新聞 令和2年1⽉20⽇記事より

岐阜県 本巣市根尾地区

本巣市・根尾地域の森林から造林事業の過程で伐り出された広葉樹のうち、規格外とされているものを、県内の林業者・製材業者と3者連携することで⽊材として活⽤し、⽊製品化して市場で販売しています。

※当社は、国が平成22年に制定した「6次産業化法(地域資源を活⽤した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林⽔産物の利⽤推進に関する法律)」の認定事業者です。(平成27年認定)

旅する広葉樹【NeoWoods】
規格外とされて有効利⽤されていなかった根尾の広葉樹を、林業者、製材業、⽊⼯業の職⼈たちが共同で材料化から製品化する⼀連の流れをご紹介した映像です。

根尾の広葉樹活用プロジェクト

この事業に関しましては、遠⽅など距離に関係なく取り組んでいる事業もございます。これまでの実績などを並べましたが、まだまだたくさんの可能性があるかと存じます。互いのメリットを享受することで活きてくることもございます。ぜひアイデア、疑問に思われていること、私どもで⼒になれることと思います。ぜひご相談ください。
私どもでできるノウハウを提供、有効活⽤できる財産として活かしていくことができればと思っております。
※⼊⼒項⽬は全て必須となっております。