オークヴィレッジのモノがたり | OAK VILLAGE STORY

材料っておもしろい

材料ができるまで:第三回「製材について」

第二回では、第一段階の材料集めについて詳しくお伝えしました。今回は、オークヴィレッジで実際に扱っている家具クラフトを、どのように製材しているかをお伝えします。

製材

「製材」と一口に言っても、建築用、家具クラフト用、挽物用、突き板用、合板用など、用途によって挽き方や方法は様々です。製材所も、建築用材の針葉樹を主に製材するところと、家具クラフト用材として広葉樹を主に製材するところとがあり、設備の大きさも帯ノコの仕様も、扱う材料の硬さや大きさにより違います。一方、製材だけを請け負う「賃挽き屋」さんは、いろいろな樹種や大きさ、長さに対応できるようになっています。同じ樹種でも、用途によって製材の仕方は様々。「餅は餅屋」と言うように、それぞれの製材所が得意とする方法で、木の特性をうまく引き出し、丸太の隅々まで活かすことが重要です。

材料ができるまで:第三回「製材について」
材料ができるまで:第三回「製材について」

上の図は、ナラ材を主に、クリ・カバ・ケヤキ・カツラなど家具用材を製材する時の製材例です。材質、木目の出方、木理(=もくり)(木目方向の伸び縮みの度合いの違いやクセ)、長さ方向の曲がり具合などよく見て製材します。また、丸太は同じ山からまとまって出てくるので、数本製材すれば、大体の木味がわかります。それらの量も加味し、予測を立て、挽き分けの判断をしています。

イラストをご覧ください。巾の広い材や厚い材は丸太からあまり取れず、貴重であることがお解りいただけるかと思います。いわゆる“良い材”の取れるところです。「原木買いは博打」と耳にすることがありますが、それは、よほどの価値の丸太を購入する場合の話。通常の量をこなす一般製材では、その“良い材”以外の部分をどう活かすかを考え、バランスをとって挽き分けることが重要です。

丸太全体を活かすため製材所でまず覚えることは、“良い材”(主材)以外の副材の取り方です。丸太を製材する時は端からスライスしていきますので、中ほどにある“良い材”を製材するには、挽き始めの材をどう活かすかを最初に覚えないといけません。製材は逆算なのです。

材料ができるまで:第三回「製材について」
材料ができるまで:第三回「製材について」

こちらの図は、小型家具やクラフト材の製材例です。ホオ、ウダイカンバ、シラカバ サクラ、カエデ、トチ、セン、クリ、クルミ、キハダ、エンジュなどを使用していますが、イラストでは、それぞれ代表的な部分をチョイスしています。

クラフト材は、商品が材そのものの色を活かすようにデザインされているため、丸太の赤身の入り方によって挽き分けを行ったり、製材の時期を調整することで、木地色が美しく仕上がるように気を配ります。私たち材料担当者が扱う木は、本当に「生もの」なのです。

日本の伝統工法を元にした私たちのモノづくりは、それぞれの木理に沿って製材することで、よりそのことがより活かされます。実際に手に取っていただき、落ち着きや温かみを感じていただければ幸いです。

材料担当:西崎 英二

 

材料ができるまで

丸いものを四角にする

第一回
「丸いものを四角にする」

材料ってどこからくるの

第二回
「材料ってどこからくるの」

製材について

第三回
「製材について」

乾燥について

第四回
「乾燥について」

 
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